ABTCカードとは


ABTCカードとは

グローバルに活躍され、海外出張の多い経営者・社員の方々にとってABTCカード(APEC ビジネストラベルカード)は重要なツールです。
ABTCカードは、APEC加盟国間での出張やビジネス活動をスムーズに行うための特典が付与されています。


APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)は、APEC域内を頻繁に渡航するビジネス関係者の移動を円滑にすることを目的として、ABTC制度参加国・地域の政府が自国・地域のビジネス関係者に対して交付するカードです。以前はプラスチック製のカードでしたが、2020年11月からスマートフォンのアプリ上で表示可能なバーチャルABTC(VABTC)に変わりました。




※外務省HP

ABTCカードを取得するメリットは?

ABTCカード所持者は、APEC域内を短期商用目的で渡航する場合、事前に各国・地域の承認を得ることで、下記2点の特典を受けることができます。


入国審査時に、ABTC専用レーンか優先レーンを利用することができますので、現地到着から空港出発までの時間を大幅に削減できます

 


査証なし(パスポートとABTCカードのみ)で入国審査を受けることができますので、査証取得のコストを削減できます

 


出張時においては、少しでも早く空港を出てホテルでしっかりと休みをとること、小さなストレスでも避けれるものは極力避けて行くことが、最高のパフォーマンスを発揮できるかに大きく影響します。海外出張が少しでも快適にならないかとお考えの方は是非ABTCカードの取得をおすすめします。

私自ら体験した「ABTCカード」の価値


出張先で感じていた最大のストレス

私が海外出張のたびに強いストレスを感じていたのは、入国審査の長蛇の列でした。
特にアジア各国の主要空港では、到着便が集中する時間帯になると、入国審査を受けるために1時間以上並ぶことも珍しくありません。
ようやく審査を終えても、荷物の受け取りが遅れ、空港を出るまでに2時間近くかかることもありました。


複数人での出張であれば、会話をしながら時間をつぶすこともできますが、
私の場合は1人での出張が多く、待ち時間の長さをひとりで耐えることがほとんどでした。
さらに、海外という慣れない環境特有の緊張感もあり、精神的な負担は小さくありません。


その結果、ホテルに到着するのが遅くなり、翌日の打ち合わせに備える時間が十分に取れない。
さらに入国が遅くなるとロストバゲージのリスクも高まるので、「どうすればこのストレスを減らせるのか」と出張のたびになにか方法はないか考えていました。



「ABTCカード」という解決策との出会い

そんなときに出会ったのが、ABTCカード(APECビジネストラベルカード)でした。
「空港の優先レーンも使える」というメリットを知り、すぐに自分で調べて申請を行いました。


当時はスマホアプリではなくプラスチックカードでの発行でしたが、
初めてこのカードをバンコク・スワンナプーム空港で利用したときの衝撃は忘れられません。


一般レーンでは数百人が並ぶ中、ABTC専用レーンはわずか数分で入国完了。
空港を出るまでの時間が劇的に短縮され、「もうこれなしでは出張できない」と感じました。



出張の質を変える「時間の価値」

ABTCカードを使うことで、単に審査が早くなるだけではありません。


・体力の消耗を防ぎ、到着後すぐに業務に集中できる


・移動中の心理的な負担が減る


・早く荷物の回転台に到着でき、ロストバゲージのリスクも軽減される


つまり、「時間」と「安心」を手に入れるツールでもあります。
この経験から、同じように海外出張で苦労している多くの方々にも、このカードをもっと知っていただきたいと強く感じました。



今後も“現場からの情報”を発信していきます

私は今も定期的に海外出張に行きますので、各国の空港でABTCレーンを実際に利用しています。


これからも、出張者目線でのリアルな情報


・各国空港での導線やレーン位置


 ・優先ゲートや保安検査場の運用状況


 ・現地での利用時の注意点など


をブログで随時更新していきます。


ABTCカードの申請代行者である行政書士としての専門的知見に加え、「実際に使っている利用者の視点」を活かし、
申請から活用まで安心して任せていただけるサービスを提供してまいります。



まとめ

ABTCカードは、単なる入国優遇制度ではなく、ビジネスでのパフォーマンスを最大化するための“時間投資ツールだと思っています。


申請手続きのサポートを通じて、皆さまが少しでも海外で快適に、本来の仕事に集中できる環境づくりをお手伝いします。

ABTCカードが使える国は?

2024年7月現在においてABTCカードを使用できる国は下記の19の国・地域になります(APECに参加している国・地域は21あります)。

オーストラリア、ブルネイ、チリ、中国、香港、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナム、米国・カナダ(※1)、ロシア(※2)


※1  米国とカナダへの渡航
米国とカナダは、APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)制度への暫定的な参加メンバーのため、入国審査においてABTC専用レーン・優先レーンの使用はできますが、ABTCによる入国は認められておらず、査証の取得が必要です。


※2  ロシアへの渡航
現時点(2024年3月現在)で、ロシア政府は、バーチャルABTCによる入国を認めていません。そのため、ロシアへの渡航を希望される場合、有効なプラスチックABTCカード又は入国査証が必要となります。ただし、プラスチックABTCカード所持者の方は入国の際に査証取得は不要ですが、バーチャルABTCカード所持者の方は入国の際には査証の取得が必要となります。
2023年4月10日以降、ロシア政府は、特別措置として、バーチャルABTC所持者を対象とした査証発給を実施していますので、APEC事務局ウェブサイトのロシアに関する案内(英語)別ウィンドウで開くをご確認の上、駐日ロシア大使館・総領事館にお問い合わせください。


有効期間は?

ABTCの有効期間は原則、交付から5年間です。


ただし、ABTCを交付する時点で旅券の残存有効期間が5年未満の場合は、交付されるABTCの有効期限は旅券の有効期限と同一となります。



ABTCカードを取得するための要件
  1. 有効な日本国旅券を所持していること
  2. 申請書その他の提出書類に虚偽の記載がないこと
  3. 犯罪歴がないこと
  4. 外務大臣が告示で定める次のいずれかの要件に該当していること
     ※職業スポーツ選手、報道特派員、芸能人、音楽家、芸術家又は同様の職業に当たる方は、交付対象にはなりません
    (1)APECビジネス諮問委員会(ABAC)の日本委員、日本代理委員又は日本委員を補佐する業務に従事する方
    (2)金額の多寡を問わず、過去1年間又は直近の決算期に貿易・投資実績がある企業等の経営者又は当該企業等に雇用されている方で、貿易等に関する事業を行うことを目的として参加国・地域への渡航が必要であると認められる方
    (3)ABAC日本支援協議会の構成団体(日本経済団体連合会、日本商工会議所(日本商工会議所の会員である商工会議所を含む)、経済同友会及び関西経済連合会)の職員、その団体の会員である機関の経営者又は当該機関に雇用されている方で、貿易等に関する事業を行うことを目的として参加国・地域への渡航が必要であると認められる方
    (4)貿易等に関する事業を行う機関の経営者又は当該機関に雇用された方で、貿易等に関する事業のうち、特に災害復興に資すると認められるものを行うことを目的として参加国・地域に渡航し、かつ、今後同様に渡航することが必要であると認められる方
    (5)税関長が承認又は認定した貿易関連事業者であって、参加国等において貿易等に関する事業を行うことを目的として参加国等に渡航し、かつ、今後同様に渡航することが必要であると認められる方


お客様にご用意いただく書類・データ
  1. 顔写真データ(撮影後6ヶ月以内のもの)
  2. 旅券の写しデータ
  3. 在職証明書PDF(発行から3か月以内のもので、申請者が経営者、所属企業等の代表者様であっても必要になります)
  4. 貿易・投資の実績を示す書類
    所属企業等が、交付要件である過去1年間又は直近の決算期における貿易又は海外投資を行った実績を有していることを証明する資料です。「決算書」、「損益計算書」の関係部分の写し等、輸出入金額(又は投資金額)が記載された関係部分、実績を示す資料をご提出ください。
  5. 登記事項証明書(商工会議所等に加入されている場合は不要)
  6. 事業内容に関する資料
    事業報告書、会社の業務概況報告、会社案内(パンフレット)などをご提出ください。なお、関連資料がホームページに掲載されている場合には、提出が免除になりますので、申請フォームの「自社ウェブサイトのURL」欄へご入力ください。

※PDFデータでお送りいただくことが難しい場合は、書面一式を弊所宛にお送り下さい


当事務所で用意する書類等
  1. 手数料納付書
  2. 収入印紙13,000円


許可までに必要な期間

・ご依頼を受けてから申請まで…約2~3週間(基本的にお客様からデータ・書類をいただいてから1週間以内に申請を完了させます)
・申請から各国の承認がされるまで…約6ヶ月程度


申請先

外務省
※郵送での提出はできません