帰化面接の流れと対策〜質問内容について徹底解説〜

帰化申請は書類の準備から始まり、申請書類の提出、そして面接と進んでいきますが、多くの方が最も不安に感じるのが「面接」のではないでしょうか。

帰化申請における面接は、申請者が日本国民として適格かどうかを判断する重要なプロセスです。申請書類が受理された後に行われるこの面接では、提出書類との内容の整合性を確認するだけでなく、申請者の人柄や日本での生活状況、帰化を希望する理由などが直接確認されます。

面接の所要時間は一般的に20分〜30分程度ですが、準備が不十分だと緊張して十分に自分の思いを伝えられないケースもあります。そこで今回は、帰化申請面接で実際に聞かれる質問内容や、面接を成功させるためのポイントについて詳しく解説します。

帰化面接の概要

帰化面接の日時・場所の通知

帰化申請の書類提出が完了し一定期間経過すると、法務局から面接実施の案内がご自身の電話にあります。通常は申請から3~6ヶ月程度経過した時点で通知が来ることが多いですが、申請者の状況や地域によって異なります。

面接は基本的に平日の日中に行われ、申請した法務局で実施されます。

帰化面接の所要時間

面接時間は一般的に30分~1時間程度ですが、申請者の日本語能力や質問に対する回答によっては長くなることもあります。

帰化面接でよく聞かれる基本質問

申請人に関する質問

面接ではまず、本人確認のための簡単な質問から始まります。これらの質問は、申請書類との整合性を確認するためのものですが、正確に答えることが重要です。主に下記のような内容を質問されます。

・氏名、国籍、生年月日、母国の住所、現住所

・母国での最終学歴

・日本に来ようと思った理由

・日本に来てからの学歴(入学の理由、学んだ内容、中退した場合はその理由)

・日本に来てからのすべての住所

・日本に来てからのアルバイトについて(アルバイト先の確認、従事した業務内容、働いていた期間・時間、給与等について)

・過去から現在の在留資格、在留期間についての確認

帰化の動機に関する質問

面接で最も重要視される質問の一つが「なぜ日本に帰化したいのか」という動機です。この質問に対する回答は、申請者の帰化の本気度や、ただ単に日本の制度をうまく利用しようとしているのではないかという疑念を判断する材料となります。

注意点として、単に「日本のパスポートが便利だから」「母国より日本の方が経済的に豊かだから」「ビザの更新手続きが面倒だから」といった利便性のみを理由とする帰化は、この制度の趣旨に反します。日本人や日本社会への帰属意識や貢献意欲を示すことが重要です。もし、利便性の部分しか帰化をする理由がない場合は、一度帰化を考え直すことをおすすめします。

この質問においても帰化動機書と内容が一貫しているかが主になりますので、しっかりと提出した動機書の内容を確認しておきましょう。

帰化動機書の書き方は下記のブログを参考にしてください。

申請人の家族に関する質問

母国・日本国内にいる家族についても必ず質問されます。

・母国の家族構成の確認、名前、生年月日、職業、両親が結婚した日等について

・家族が申請人の帰化に賛成しているか等

・家族で帰化しようとしている人はいないか等

・家族の過去の法令違反等について

配偶者や子がいる場合

・配偶者の有無、国籍、住所、誕生日、出会いの経緯、配偶者は帰化の意思はあるか、配偶者の職業(現在と将来について)

・離婚したことがある場合、その経緯について

・子どもの有無、国籍、年齢、住所、誕生日等

職業や収入に関する質問

経済的安定性を確認するために、職業や収入に関する質問も行われます。

・過去、現在の職業と勤務先について(メインは現在の勤務先について聞かれます)

・現在の会社の概要(業種、社員数、外国人社員数、全社員に占める外国人比率等)

・従事する業務の内容、1日の仕事の流れ、就業年数

・入国してからのアルバイト先、仕事内容の確認

・収入額、月の収支に関する事項、給与からの控除額について

・資産について(通帳残高、不動産、株等)

日本での生活に関する質問

日本での生活基盤や定着度を確認するために、以下のような質問がされます。

・過去の違反歴について(自動車の運転や不法滞在・不法就労について)

・税金や社会保険料の納付状況について

・借金はあるか、借金をした理由(使用用途)、誰から借りたか、借りた時期と返済予定期間、滞納せずに返済しているか、滞納している場合はその理由

・住宅について、

 賃貸の場合は、名義人、同居人の有無、支払額、支払方法

 持ち家の場合は、ローンの有無、返済状況等

同席した家族の面接(主に配偶者)

ご家族も面接に呼ばれた場合は、申請人本人の面接終了後に個室へ案内され、審査官と1対1での面接が行われます。

面接時間は本人よりも短く、10〜20分程度で終了するのが一般的です。面接の実施について連絡を受けた際、家族の日本語能力について尋ねられることがあります。通訳の手配が必要かどうかを確認するために質問してくる法務局もありますので、日本語に不安がある場合は、正直にその旨を伝えましょう。

家族の日本語能力が帰化審査に直接影響することはありません。ただし、日本語能力が不十分なために、審査官の質問に対する回答が申請人の話と食い違ってしまうと、マイナス評価を受ける可能性がありますので注意が必要です。

家族への質問内容は、申請人に対するものと比べてシンプルで、以下のような内容のみで終了することもあります。

・名前、学校・職歴、アルバイト、申請人と出会ったきっかけ、申請人の帰化についてどう思うか、帰化の意志

帰化面接での注意点とマナー

服装や身だしなみ

面接当日は、清潔感のある服装がよいでしょう。スーツでなくても構いませんが、Tシャツやジーンズなどのカジュアルすぎる服装は避けましょう。身だしなみも整え、第一印象を良くすることが大切です。

OK:ジャケット+無地シャツ(ノーネクタイ可)、落ち着いた色のパンツ/スカート、清潔な靴

NG:ダメージデニム、派手な服、サンダル、過度なアクセサリー、匂いの強い香水等

言葉遣いと態度

面接官に対しては敬語を使い、礼儀正しく接しましょう。しっかりと準備して自信を持って落ち着いた態度で臨みましょう。質問に対しては、以下の点に注意しましょう。

・はっきりとした発音で答える

・「はい」「いいえ」で答えられる質問でも、1つくらいエピソードをまじえて具体的に説明する

・質問の意味がわからない場合は、遠慮せずに聞き返す

・面接官の目を見て話す

質問への回答方法

面接では、審査官は提出書類だけでは分からない申請者の人柄や誠実さも見ています。無理に自分をよく見せようとする必要はありません。率直に答えることが、帰化申請の面接ではとても重要です。また、決してうそをつかないようにしてください。以下の事項に注意しながら回答するとよいでしょう。

・審査官の質問をしっかり聞き、内容を十分に理解してから答える

・簡潔に、要点を押さえて回答する(聞かれたことだけを答える)

・うそをついたり、事実と異なる回答をしない(書類との矛盾が生じると審査上不利になります)

・回答に困った場合は、「わかりません」「少し考えさせてください」とはっきりと審査官に伝える

・記憶が曖昧な場合は、正直にその旨を伝える

帰化面接対策のポイント

事前準備すべきこと

面接で聞かれる内容は帰化申請書類にも記載しているものも多く、法務局の審査官も帰化申請書類をもとに質問をしてきますので、必ず申請書類の内容を再度見直すようにしてください。これは必須事項です。行政書士に書類作成を依頼した場合は、その行政書士に申請書類を送ってもらい、ご自身で内容をしっかりとチェックしてください。

・提出した申請書類の内容を改めて確認しておくこと

・予想される質問に対する回答を準備しておくこと

・自分の過去から現在までの経歴(学歴、職歴)、住所、在留資格等を時系列で整理しておく

・帰化を希望する理由を明確にし、動機書記載の内容と食い違いがないようにする

模擬面接の重要性

可能であれば、家族や友人に協力してもらい、模擬面接を行うことをお勧めします。実際に質問に答える練習をすることで、どのような質問に対してうまく答えられていないのかを把握できるため、集中的に準備すべき事項が明確になります。

また、準備をしっかりと行うことで緊張感を和らげ、スムーズに回答できるようになります。

当事務所では、帰化申請者向けの模擬面接サービスも提供しておりますので、ご不安な方はぜひご利用ください。

帰化面接に不利になるケースとは?

以下のような場合は、帰化面接で不利になる可能性が高いです。

・提出書類と面接での回答に大きな食い違いがある

・日本語でのコミュニケーションが著しく困難

・帰化理由が曖昧で、日本国民としてふさわしくない場合

・日本での定住意思が不明確な場合

・生活状況や経済状況に不安要素が多い

・犯罪歴や違反歴があり、素行が不良と判断される場合(違反の軽重により判断は異なります)

申請の段階で許可の可能性が低いと法務局に判断された場合、書類の受理前に法務局の職員から申請の取り下げを勧められることがあります。このような場合は、たとえ申請書類をすべて準備していたとしても、許可が下りる可能性はかなり低いと考えられます。

そのため、いったん申請を取り下げ、どこに問題があったのかを十分に見直したうえで、必要な対応や修正を行い、再度申請することをお勧めします。

まとめ

帰化申請の面接は、申請者にとって帰化への最後の関門になります。緊張するのは当然ですが、以下のポイントを押さえて準備すれば、自信を持って臨むことができます。

・提出書類の内容を把握し、一貫性のある回答ができるよう準備する

・帰化を希望する理由を明確に説明できるようにする

・質問に対してはうそをつかず、誠実に回答する

帰化面接は、申請者がこれまでの日本での生活や実績、日本への思いを自らの言葉で伝え、評価してもらう最後の機会です。自信を持って臨み、これまでの日本での歩みや将来の展望を、ありのままに伝えましょう。

皆さんの帰化申請が無事に許可されることを心より願っています。

当事務所の帰化申請サポート(無料相談あり)

「面接が不安」
「書類が多すぎて進まない」
「どこから手を付けるべきか分からない」

そのようなお悩みに、行政書士・社労士の実務目線で伴走します。帰化要件を満たしているかのチェックから、書類作成、法務局への同行、面接対策、追加資料対応までワンストップで支援します。

選ばれる理由

要件診断が具体的:納税・社会保険・在留履歴・家族関係の整合性を先に点検し、リスクと対処を可視化

面接に強い:本番想定の模擬面接を実施

実務の横断支援:就労・雇用・社会保険の周辺論点もワンストップで相談可

オンライン完結:全国対応、平日夜・土曜の相談も調整OK(要予約)

サービスメニュー

フルサポート(要件診断→書類収集・作成→法務局との調整→面接対策→結果フォロー)

・書類作成・チェック(自作書類の最終点検+修正提案)

・面接対策のみ(30〜60分の模擬面接/想定問答フィードバック)

・取り下げ後の再申請支援(原因分析→立て直し計画→再申請)

・家族同時申請オプション(配偶者・お子様の同時対応)

サポートの流れ

①初回無料相談…帰化要件を満たしているかの診断、ご質問への回答、当事務所のサービス案内、費用の説明
(ZOOM、電話、LINE、来所お好きな方法をお選びいただけます)

②ご契約、費用(半額)のお支払い

③収集書類リスト提供

④書類収集・作成(戸籍・住民・納税関係、職歴/住所歴の整合、動機書の作成支援)

⑤申請準備・提出(必要に応じて同行・事前連絡)

⑥面接対策(模擬面接/回答ブラッシュアップ/当日チェックリスト)

⑦結果までフォロー(追加資料・照会対応)

    こういう方に向いています

    ・帰化申請書を作成する時間がない

    ・納税・年金・社保に不安がある、過去の違反歴がある

    ・住所変更や転職歴が多く、書類作成が進まない

    動機書に何を書いたらよいか分からない

    面接対策に不安がある、何をすればよいかわからない

    ・プロにすべてまかせたい

    よくあるご質問

    対応エリアは? → オンラインで全国対応。来所相談も可能です。

    費用は? → 事案の難易度・同時申請の有無で変動します。無料相談後に個別お見積りいたします。

    ※基本的なサポートプランと費用は、こちらでご確認いただけます。

    帰化無料診断をご利用ください(所要1時間)

    まずは、帰化の申請要件を満たしているかを無料で診断いたします。帰化申請の準備をされている方は、1時間の無料診断をご利用ください。

    [無料診断を予約する]

    [サービスの詳細を見る]

    [帰化料金表を見る]